2020年4月から開始したLINEの法人向けサービスに関する公式認定資格「LINE Green Badge(ライン・グリーン・バッジ)」は、LINE公式アカウントおよびLINE広告に関する知識や運用スキルが問われる認定試験に合格することで、LINEから知識レベルの証明を受けられる資格制度だ。
学習コンテンツの受講から受験まで、すべて無料かつオンラインで行えることもあり、LINEを活用したビジネスを行っている代理店やコンサルタント、個人などの取得者が増加している。
「LINE Green Badge」は2020年4月27日にスタートした、LINEの法人向けサービスに関する認定資格制度です。現在、取得可能な資格は「LINE公式アカウント」と「LINE広告」の2種類があり、それぞれ難易度によって「Basic」と「Advanced」に分かれています。
- Basic: 初期設定から操作方法に加え、基本的な運用知識があると認められた受講者に付与される資格
- Advanced: 基本的な仕様を理解した上で、最適な運用・改善提案の知識があることを認められた受講者に付与される資格
サービスを活用するための知識や運用スキルをオンラインプログラムで学習し、認定試験に合格すると「LINE Green Badge」が発行されます。学習も認定試験も無料で、一度落ちてしまうと再試験には1週間程度の間隔が必要ですが、所定の上限受験回数に達するまで、複数回受験が可能です。
LINEをフルに活用される(これから活用していく)方には、すぐに取得のメリットを感じられるのではと思います。
LINEが考える取得メリットは大きく3つ。
- メリット①:個人単位でのスキル証明ができる
- メリット②:新しい情報にスムーズにアクセス・アップデートできる
- メリット③:より積極的に深い情報を得たり、疑問を解消したりする“場”が用意される
1つ目のメリットは、「個人単位でのスキル証明ができること」です。これまでパートナープログラムの表彰制度はありましたが、これは代理店単位の表彰であって、個人単位のスキルを証明するものではありません。一方、「LINE Green Badge」はLINEが公式に個人単位で知識・スキルレベルを認定するため、顧客にも社内的にも安心感や訴求力を高めることができます。
2つ目は、「LINE公式アカウントやLINE広告の新しい情報にスムーズにアクセスでき、アップデートできること」です。単に更新情報だけでなく、成功したクリエイティブの事例やコツ、サービス事例、新機能の活用法などを提供しており、資格を継続的に更新していくことで自動的にそれに触れられるという形式にしています。
そして3つ目、2021年から特に強化しているのが、より積極的に深い情報を得たり、疑問を解消したりする「場づくり」です。
Advancedの合格率は
資格の取得数はのべ4000件、人数で言えば1800人(どちらも2021年3月時点)です。代理店の方が58%と多いですが、今年に入ってからは地方のコンサル会社、大手企業のマーケティング担当の方なども増えています。
気になる合格率はどのくらい?
2021年3月時点、LINE広告のBasicが約55%、Advancedが30%、LINE公式アカウントのBasicが約60%、Advancedが20%。
また、資格継続には1年に1回受験する必要があります。常に新しい知識を持っていることも証明できます。
企業マーケティングにおけるLINEの存在感が増すとともに、広告運用や営業担当者が、LINE公式アカウントやLINE広告についての知識や運用スキルを問われる機会も増えてきます。
「LINE Green Badge」は、知識やスキルを公式に証明してくれるだけでなく、取得の過程において実践的な幅広い知識を得ることができ、取得後も継続的に最新情報や活用法を学び続けることができる。代理店や企業マーケ担当者にとって一石三鳥のありがたい資格だと言えるだろう。すべてオンラインで行えて、無料なのも嬉しいところですね。